コウモリの話

今日はコウモリの話をしよう。
お兄ちゃんが幼稚園年中か年少のころ
弟はまだ入園前でベビーカーに乗せて
お出かけするときだった
玄関あけた瞬間
バサバサっ
コウモリが降ってきて
私はギャァッ❗
と悲鳴あげて慌ててドアを閉めたら
玄関のドアの下にコウモリが落ちた瞬間
ガチャンと閉めたから
コウモリがドアと地面にはさまって
圧死させてしまった

コウモリは仰向けではさまって
はさまったまま
顔はこっちを向いてて
死んでるけど

初めて間近で見るコウモリの顔
コウモリという生物に
私とお兄ちゃんは
きゃぁきゃあ怖じ気づいて後退り
ベビーカーに乗せたままの弟は
まだ出発しないの?くらいでよくわかってはいない

恐る恐る玄関をあけて
死んでなくて開けた瞬間バサバサ動いたらどうしようかと
恐ろしすぎて、
隣のおじいちゃんを呼んで
死体を退ける作業を手伝ってもらった

やっとのことで
さぁ出発しようかと
お兄ちゃんと顔を合わせたとき
安堵と間近でみたコウモリの顔が
「豚にそっくりやったな☺」と
二人して笑った

コウモリの話は二人の記憶に
焼き付いていて
一年に一回は思い出して
状況を擬音語いっぱい使って
また話しては笑ってるね

覚えてない弟も、その話を聞いて
コウモリの顔は豚やったってとこで
いつも笑う
三人で笑う

くっだらない想い出話をこの先何年一緒にしていられるかなぁ。